今から4年ほど前のやはり8月のとても暑い日でした。

某会計事務所の依頼で大阪府某市の運送会社に同行いたしました。

道中に会計事務所の31歳の割とイケメンの職員から具体的な今回の依頼にについての説明がありました。

この会計事務所とはもう3年ほどのお付き合いになります、総勢30名ほどの大阪では中堅の医療法人と資産税を得意とする会計事務所です。職員の平 均年齢は30歳ぐらい。

今日の同行職員はちょうど昨年に全科目に合格し晴れて税理士となりました。

私は当時48歳で年齢的にも人生経験でも私の 方が先輩であることから道中の車内ではいろいろ将来の事とか相談されました、つまり独立を考えているのです・・・

私は歯に衣きせぬいつもの口調で 淡々と語りました・・・

いまから約8年ほど前に私は17年務めた某外資系保険会社にすべての保有(=契約高)を置いて独立しました。

あの頃は長男 が誕生したばかりで、辞めた途端に給与0円からのスタートでした。それを機に3時に起床し、資産税から勉強を始めたのを記憶しています。

3時に起 きてあの冬の冷たい便器に座って用を足すときに頭をよぎるこれからの生活の不安からくる孤独と恐怖感は一生忘れません・・・でもそれがあるから私の今があります。

それはさておき、当時大阪の本町にあった私の事務所から約40分ほどで目的地の運送会社に到着しました。

ここは創業8期目で売上約13億円 総資産・従業員数から「中会社の大」基準の会社、既契約は某ひらがな生保での3億円の長期平準定期保険1本、 相談内容は2008年9月に起きたリーマンショックの影響で親会社の急激な業績悪化から、もろそのあおりを受け今季の決算での赤字転落の危機にありました。

ここはトラックの購入費などがから某都市銀行で約3億円の借金があり、融資条件の変更回避のために最終収益の黒字が絶対条件でした。そこで税理士が最後に目を付けたのが生命保険契約の解約益と解約金による資金繰りの改善だったのです。

元々の加入目的は顧問税理士の勧めで連帯保証債務の回避、将来の退職財源の確保、利益の圧縮目的でした。

ご契約をされた当時は区分料率の適用で非喫煙・健康体という通常より30%ほど安い保険料で契約されていました。しかし現在は親会社への接待・協 会の理事としての付き合い等々が重なり昨年の健康診断で肝機能数値の悪化、喫煙、肥満など・・・要再検査が指摘されており、今回の税理士の依頼事項は既契約解約後に現状の体況状態で加入できる生命保険会社を探してほしい・・・という依頼でした。

そこで私がまず目を付けたのは既契約生命保険です。

「社長、まず既契約の証券を見せてください」の第一声で面談が始まりました。

社長室の金庫から出てきた証券は某ひらがか生保の長期平準定期保険、私は自分の横にいる税理士と前に座っている社長に向かって、

「今回の解決策は新しい保険の加入ではありません、期間短縮(=期間の短い掛捨に変更)がすべてを解決いたします、わずかかもしれませんが、期間短縮することによって解約するよりたくさんのお金を受け取ることができます、期間短縮は解約ではないため解約控除がありませんし、この保険会社は変更に当たって告知も診査も必要ありません。

社長ご安心ください。保険料は今の1/10以下に落ち、しかも3億円は維持されたままですよ・・・おまけに敗者復活戦なる特約がありま すので・・・」

社長は思わず私の手を握って大喜びしてくれました。

私が感動させたかったのは社長は当然の如く、一緒にお仕事をさせていただいている、私の横に座っている税理士であることは皆さんご存知の事と思い ます。

この会社は昨年にご連絡を頂き、業績の回復と同時に、例の敗者復活戦特約と私が引用した「元に戻す=期間延長」を実施し、現在は一番最初に税理士の勧めで契約した40歳の年齢にさかのぼって再度100歳定期に戻されました。

期間延長・短縮の際に告知も診査も不要な会社で加入されていたことが今回の一番大きな成功要因でした。

まさに1粒で2度おいしい!いや3度おいしいですね(笑)

帰りの車中で私は税理士に「この保険会社の期 間延長・短縮は無告知・無診査と知ってて当時加入を勧めたの?」と問いました、答えは皆さんのご想像にお任せします・・・